Disp_Rider’s blog

パソコンに少し詳しいだけですが、最近の技術を頑張って取り入れようとしています。

ディスプレイポートの難点

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以前にPCの選定を頼まれた方から切替機(KVMスイッチ)が使えなくなったと質問がありました

構成は
 PC1 DP(ディスプレイポート)+変換器=HDMI切替機
 PC2 HDMIHDMI切替機

 

「繋ぐと切替できない。」、「PC2は使えるけどPC1に切り替えると画面が映らない」
との症状でした。

これはDP→HDMI変換しているため、DPのホットプラグ信号が切断されているためだと思います。

 

 なぜ専用の切替機が必要なのか 

HDMIは簡単に切り替わるのにDPはできないのはDPの仕様に切替機が対応していないからです。
DPはプラグ&プレイの際にホットプラグ信号を使用しています。
これは、ディスプレイとPC の接続を確認するための信号です。

HDMIにも同様の信号ピンはありますが、DPとは構造が違うため、DP to HDMI変換ケーブルを使うとホットプラグ信号は切断されます。
そのためディスプレイ、PC それぞれが「繋がってないよ」となり、何も表示されなくなります。

 

  解決する方法は 

  • DP対応の切替機を使ってください。
  • もしくはディスプレイを追加してください。

これが間違いないです。
ただし、切替機によっては4K@60に対応していなかったり、高解像度に対応していなかったりするので、注意が必要です。

ちなみにDP対応切替機は

  •  ATEN CS782DP ¥28000 ほど

 

 

 

  • StarTech.com  DisplayPort対応KVMスイッチ SV211DPUA  ¥14000ほど

 

などがあります。

しかし、HDMIなどに比べると種類が少なく高価です。

 【非推奨】無理やり解決 

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※この方法は自己責任です。

DPの端子18ピンと20ピンを1kΩ 1/8W抵抗で短絡させると使える可能性があります。
ただし、これはネットで見つけた対応策なので、解決できるかは保証いたし兼ねます。

 18ピン:ホットプラグ検出用
 20ピン:3.3V

となっており、この方法はホットプラグ検出ピンに常時信号を送り、ディスプレイがつながっているように誤魔化す方法です。

  まとめ 

DPはデイジーチェーンでディスプレイを増設できたり期待が持てそうな端子ですが、複数台のPCを運用するには向いていなさそうです。
切替機(KVM)もホットプラグ対策のためかお値段が高めです。

今回はKVMをやめてディスプレイの入力切替を使うことをお勧めしました。

 

他のケーブルでは、HDMI2.0が8Kデータの伝送ができなかったため、新たな伝送モードを使うHDMI2.1を定めたみたいです。
そもそもHDMIにはeARC(音声用)やHDCP(著作権保護機能)もあるため、映像を取り扱うための端子だと思います。

DPも8KやHDCPに対応していますが、デイジーチェーン接続ができるので、データ伝送するための端子だと私は思います。

ちなみにDPケーブルには制御用ICが埋め込まれているので、値段が高いみたいです。

USB3.1対応のディスプレイが普及するまでは様子見がいいかなと思います。

その頃には4Kディスプレイの値段も手が出やすくなっていると思います。

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