高性能なマイコンとして有名な「Raspberry Pi」に新型が登場していました。
順当に型番が増えて「Raspberry Pi4 Model B」になりました。
国内販売は当分先になりそうですが、超小型PCとしてどの程度性能が上がったのか調べてみました。
ラズパイ3B+と変わったところ
このラズパイが4になって変わったところは、
メモリ容量を選択出来る
4Kを2系統出力出来る
USB3.0が使える
電源はUSBーCが使える
この4点が大きな変更点です。
詳細なスペックは
・CPU QuadCore Cortex-A72 1.5GHz
・mem LPDDR4-2400 1GB〜4GB 選択できます。
・GPU DualCore VideoCore4 500MHz OpenGL ES3.0に対応しています。
・Micro-HDMI×2 デュアル4Kディスプレイ出力サポート
・Bluetooth5.0対応
・USB3.0×2
・USB2.0×2
・電源 USB-C 3A
当然ですがGPIOもついています。
本体のみの価格は
1GB 35ドル(4,000円ほど)
2GB 45ドル(5,000円ほど)
4GB 55ドル(6,000円ほど)
です。
ちなみにラズパイ3B+のスペックは
・CPU QuadCore Cortex-A53 1.4GHz
・mem LPDDR2 1GB
・GPU DualCore VideoCore4 400MHz
・HDMI-TypeA
・Bluetooth4.2対応
・USB2.0×4
・電源 USB micro-B 2.5A
・価格は35ドル(4,000ほど)
外観はほぼ変わりなし
画像をみると側面に電源用USB-CとMicro-HDMI端子が増えたのがわかります。
説明文にも2ディスプレイを繋げることが出来ると書いてありました。
いつもの様にラズパイ4用のケースとかもあります
ラズパイ本体だけでなく、純正のケースも若干変わりました。
このケースは専用品だけあって、USB-CやMicroHDMI端子がぴったり収まるようになっています。
お値段は5.0ドル(550円ほど)
電源ですが、ラズパイ4から3A出力が必要となるので、専用のACアダプタも用意されていました。
このアダプタは15.3W出力です。
巷に売っているUSBアダプタでは3A出力出来るものは限られると思いますので、セットで購入した方が良さそうです。
お値段は8.0ドル(880円ほど)
ACアダプタがあまり出回ってなさそうなので、まとめて購入した方がいいと思っていましたら、メーカーも同じことを考えていてセットでも販売していました。
ラズパイ4専用「デスクトップキット」です。
このキットには
・ラズパイ4model B 4GBモデル
・キーボード、マウス
・HDMIケーブル×2(Micro-HDMI to StandardHDMI)
・ACアダプタ
・ラズパイ4専用ケース
・ビギナーズガイド
・Raspbianインストール済MicroSD 16GB
が入っています。
価格は120.0ドル(Pi Shop US価格)
日本円で13000円くらい。
セット品を購入するとなると、「若干高いかな」と考えてしまう値段になります。
まとめ
ラズパイ3B+と数値を比較しても、CPUとGPUのクロックが上がったこと程度しか判りませんでした。
若干は性能が上がっているのかな。
メモリが増えたのは良い点だと思います。
Windowsをインストールするなら4G程度はあった方がいいと思っています。
しかし、超小型省電力PCを作るにはラズパイが最適だと思いますが、4K2系統出力は必要なのでしょうか?
グラフィックの性能がそれほどでもないので、4K1系統だけで済むと思います。
また、Linux(Raspbian)を使うならリモートで十分だと思いますので、4Kまでは不要と感じています。(私個人の考えです)
メモリを選ぶことができて価格もそれほど上昇していないのは好感が持てます。
使い方次第だと思いますが、色々なことが出来るマイコンとしては十分ですね。
ラズパイを使ってスクラッチの勉強をするとか面白いと思います。