Disp_Rider’s blog

パソコンに少し詳しいだけですが、最近の技術を頑張って取り入れようとしています。

iMacのHDDをSSDに交換したい

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現在会社で使用しているPCは
 iMac 21.5 late 2012

 メモリ:8G HDD:500G(内臓 HDD1T は故障のため急遽500Gに換装済み)

 OS X Mojaveを入れている。
 Office製品を使用すると処理待ちが長い。

 

 とにかく色々な処理で遅くなってしまいます。

 特にエクセル、ワードを動かす度に止まるため、少しでも高速化できるようにSSDに交換しようと思います。

 

 iMacの仕様は?、容量はどうするのか 

・規格:SATA3 6Gbps のHDDもしくはSSDが接続できる。
・サイズ:元々2.5inch 換装後も2.5inch(3.5inchも可能)

・容量:元々は1TByte
 NAS接続のため、本体にデータ保存はほとんどしていない。

 (499G中450G:50G程度使用)

 そのため、128〜256GBあれば足りる見込み
・厚み

 様々な厚みがあるが、内蔵するスペースに余裕があるため、なんでもOK

 5〜10mmにする

 

 SSDのタイプ 

そもそもSSDの中身は

  1. 「コントローラ」:SSDを管理している
  2. DDRメモリ」:データを一時的に保持するキャッシュ。(これが内蔵されていないと転送速度が遅くなる。500MB/s以下のものは内蔵されていないかも)
  3. NANDフラッシュメモリ」:実際のデータを保存している。
     このフラッシュメモリの中身はCellと呼ばれる領域に1つのデータを保存するので、このCellの数が多ければSSDの容量も大きくなるというものです。
    (詳細については割愛)

さらに「NANDフラッシュメモリ」には下記の種類があります。

  • SLC(Single Level Cell):1Cellに1つのデータを保有できるもの。寿命が長い。エラーの発生率が低い。対応温度が広い。
    デメリット:価格が高い。容量が少ない。
    書き換え耐用回数:10万回ほど
    高価なので企業のサーバー向け。
  • MLC(Multi Level Cell):1Cellに2つのデータを保有できるもの。SLCに比べ安価。
    デメリット:耐久性はSLCに及ばない
    書き換え耐用回数:1万回ほど
  • TLC(Triple Level Cell):1Cellに3つのデータを保有できるもの。
    MLCよりも安い。大容量でも安い。
    デメリット:MLCよりも耐久性はない。
    書き換え耐用回数:5000回程度
  • QLC(Quad Level Cell):1Cellに4つのデータを保有できるもの。
    現在調べた中では最も安価。まだ流通が少ないみたいです。
    デメリット:耐久性がなさすぎて不安
    書き換え耐用回数:1000-1500回程度
  • 3D TLCMLCTLC:Cellの配置構造を立体的にしたもの。
    これにより書き換え耐用回数の増加、記録速度の増加が見込める。その分価格は高め

※書き換え耐用回数はざっくり調べたものなので、あくまでも参考程度です。

価格が高い順(QLCは機種が少ないので除外します。)

  1. 3D SLC
  2. SLC
  3. 3D MLC
  4. MLC
  5. 3D TLC
  6. TLC

です。
速度で比較すると、

  1. 3D SLC
  2. SLC
  3. 3D MLC
  4. 3D TLC
  5. MLC
  6. TLC

になると思います。
耐用回数は

  1. 3D SLC
  2. SLC
  3. 3D MLC
  4. 3D TLC
  5. MLC
  6. TLC

となりそうですね。ここは速度比較と同じです。
あくまで、自分で調べて比較したものなので、違うところがあったらごめんなさい。

 

 まとめ 

 これを踏まえ、そのうちに廃棄する可能性があるiMacにどのメーカーのSSDを入れようか考えました。

  • SLCは高価なので除外です。
  • QLCも耐久性が不安なので除外です。

MLC 🆚 TLC

価格は TLC
速度は MLC
間をとって 3D TLC の製品にします。

Amazonで容量240GB前後のSSDの販売種類は11種類ありました。(2019/02/28時点)
価格も3000 - 9000円の範囲です。
読書速度もなから500MB/sです。
SAMSUNG社だけ表記方法が他社と違いました。V-NAND MLC 3bit = TLCです。
ちなみにV-NAND MLC 2bit = MLC
V-NAND MLC 4bit = QLCです。)

読込・書込速度、キャッシュの有無、TBWSSDへの総書込み量保証量、100TBW=100T(テラバイト)≒100,000G byteまでの書き込みが可能)の大きさで比較したところ、ほとんどのメーカーがキャッシュ、TBWを明確にしていませんでしたので、SAMSUNG 860EVOを購入しようと思っています。

SAMSUNG 860EVO MZ-76E250B/IT 
容量250G
発売日 2018/1/25
読込 550Mb/s
書込 520Mb/s
キャッシュ DDR4 512 Mbyte
TBW 150


 

 

少し昔のMacBookAirに入っていたサムスン製のSSDが評判が良かった(スピードが速かった)事もあり、高速化に期待がもてそうです。

 

 memo: 

NVMe M.2をSATAに変換すれば今後入れ替えた時に使い回しが効くかなと思いましたが、NVMeのSSDでもアプリの起動はAHCISSDと大して差がないことが分かりました。

NVMeが早いのはファイルコピー時だけのようです。

M.2 AHCIを変換して入れる手もありますが、わざわざそんな事する必要もなさそうです。

 

 追記:2019.03.06 

品物が届いたので、早速組み込みました。

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作業前

iMacの分解は、画面を固定している両面テープを剥がすのが一番時間がかかります。

 

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作業後

このiMacには元々2.5inchのHDDが内蔵されていたのですが、Samsung 860EVOの厚みが薄かったので、防振ゴムに隙間が開いてしまいました。

隙間を埋めればぴったり収まります。

 

 交換した結果 

HDDの使用量が少なかった(50G)ためなのか、Time Machineからの復元は40分ほどで終わりました。

実際に使った感想ですが…


体感できるほど早くなりました!

計測ソフトは使っていないのですが、オフィス系のアプリの起動時間が特に早く感じます。

交換前は起動に30〜40秒ほどでしたが、
交換後は5〜10秒ほどで起動するようになりました。

これでもう数年はこのiMacが使えそうです。

 

 

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